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フォズ級砲撃特化艦 戦時量産体制に基づき、第二次文明戦争勃発前後から生産が開始されたソレグレイユの小型艦。 量産に適し、尚且つ戦力として極端な弱体化を避けられる方法の一つとして、 『建造が容易で数を揃えられる小型艦に、強力な一機能だけを付加する』という 『特化艦(Special Militarized Ships=SMS)開発計画』を推し進めていたスクラウディック社によって開発された。 この系列の艦に付加されたのは、中型艦艇数隻にも相当する桁外れの火力であった。 これで数隻から十数隻の艦隊を組み、陸上戦闘の支援及び航空艦隊戦の砲撃を担うことを想定して、 負荷積載量の限界まで武装を搭載している。 その上で、機動的な運用を行う為に小型艦特有の高速巡航性能をある程度維持しているという驚きの性能を誇る。 画像の艦体に武装がないのは、空気抵抗を減らす為に艦内に格納している為だ。 しかし、その不均衡な性能の維持の為に対空砲などの小型の火器は全て省かれており、 また装甲も他の小型艦と比べて恐ろしく薄く、抱えこんだ大量の弾薬と合間って耐久性は皆無に等しい。 一撃至近弾を喰らうだけで爆沈する可能性すらあるという噂から、この艦の装甲が如何に脆いかがよく分かろう。 ―性能諸元― コーエン社製60口径三連装25cm対地砲 4基 コーエン社製可動式単装動力魔法素砲 50基 レウト社製十二連装対地・対空噴進弾回転式発射筒 4基 動力 スクラウディック社製 エイヴァル・ランガトGE-394C推力三連変動式 4基 era3 ソレグレイユ 兵器 技術
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SFRS BBM-302 リヴェイランス級航宙戦艦 ソレグレイユ軍の標準的な戦艦の艦体に、カダス級に搭載された圧縮魔法素動力砲を試験的に搭載した戦艦。 カダス級と同型のものを搭載すると、射撃時に艦体に負担がかかることが判明したため、 本級では小型・簡略化されたものが採用された。 先端には衝角があり、万が一の場合は表面に圧縮魔法素を展開して強行突破することが想定されている。 第一次文明戦争において、ソレグレイユ軍はその強大な軍事力で久平及び、ユグドラシルの軍勢を圧倒した。 しかし文明戦争終盤のStingray Demonの襲撃で、まだ悪魔に対抗する能力が不足していることも同時に判明したのである。 そこでソレグレイユ兵器産業省は、軍務省やその傘下である海軍省と共同で 『悪魔を殲滅し得る打撃力を有する新型艦艇』の開発に着手した。 その一環として開発されたものの一つが本級である。 第二次文明戦争中に鹵獲したD2兵器の残骸を標的とした実弾試験でその有用性が認められた収束魔法素砲をはじめ、 多くの兵装を搭載している。 少数ではあるが艦載機を運用でき、主に直掩用の小型戦闘機5機を搭載するスペースを持つ。 しかしゲイボルグ発射用のエネルギー確保のため防御装備に関しては、 レノメリア級に搭載されているアル・デイラン以前のものが採用されており、 これは装甲表面に直接魔法素粒子を展開するものであるため、大口径砲による砲撃には弱い。 画像は成層圏を巡航中の7番艦『アステレウス』である。 ―性能諸元― コーエン社製 52口径三連装高濃度収束魔法素粒子砲 4基 レウト社製 八連装固定対空噴進弾発射管 6基 アサント社製 連装対空拡散魔法素砲 8基 アサント社製 40口径連装機関砲 10基 コーエン社製 ゲイボルグ圧縮魔法素加速動力砲S型 2門 スクラウディック社製 イラス・ヴェンラーGE-359H推力合成流動式 2基 era3 ソレグレイユ 兵器 技術
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メルシュテル第一区画セルタリス 魔都メルシュテルの中で、実質的な首都機能を果たしている都市。 大統領府や議会議事堂等が置かれており、厳重な警備体制が敷かれている。 そのため治安は良く、ソレグレイユ内の他の治安の悪い地域から訪れた者は、その平和さに驚かされるという。 画像は庭園地区で、周辺には娯楽施設や商業施設などを含む居住区が広がっている。 治安に関してはソレグレイユ第五十二代大統領ウォーレス・ベックフォードによるところが大きいが、 裏では激しい権力争いが勃発していると言われている。 ―――『私はカーテンを引き、夕陽を眺めていた。庭園内を走り回る子供たちの声が、かすかに聞こえる。 ここに移って、もう一月になる。ようやくここの生活にも慣れてきたところだ。 暮らしには満足している、だが不安が拭えない。私の心配性のせいだとは思うが、 それでも何か、巨大なものが動き始めているような気がする。 ならそれは一体何なのかと聞かれれば、もちろん答えることなどできないが… …その時、私の背後で電子音が響いた。政府広報だろうか? それとも誰か私に用でもあるのか… …いや、それは明日でいいだろう。私は少し、疲れてしまった。』 ―――冒険作家シュニッツラーの手記より era2 era3 ソレグレイユ 地名
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『蜃気楼の神殿』 砂漠の大陸シャングリラの原住民である獣人達の間で信じられている伝承において 果て無き砂漠のどこかに眠るとされている、伝説の場所。 ある時は砂丘の奥にうずもれるように、またある時はオアシスの泉の中にといったように、 まるで意志を持つかのようにその場所を変えると言われている。 伝説では、聖地を求め流浪の旅をする獣王(魔人の伝説において、全ての魔人を理想郷へ導くとされている宗教的存在)が 砂嵐に力つき、倒れようとした際に眼前に現れ、その身を風と砂礫から守ったという逸話があり、 そこから転じて苦難に遭った修行者を救うべく創造主(魔人の宗教における神の立ち位置にある存在) が遣わせる救いのための力の顕れだといわれており、信仰の対象となっている。 時折「目撃した」という者があらわれることがあるが、未だに辿り着いたという者はいない。 それらの証言に共通しているのは「まるで目の前にあるように見えるのに、いくら近づいても遠ざかる」というもので、 この理由については魔人達は「その者に救われるほどの功徳がなかったために入れなかった」と解釈している。 一方、M・ウィリアムズなどの 研究者の中には、これをとある自然現象で説明できるとしている者もいる なお、名称についてはおそらく正しいものがあったのだろうが、era2における探索者と魔人との不幸な抗争と、 その中での大規模な神殿の打ち壊しや宗教家の弾圧、また魔人が文字という文化を持たなかったことから その"正しい名前"は不幸にも失われてしまった。 (この画像も写真であり、元の宗教画は焼失している) そのため、この「蜃気楼の神殿」という名称は魔人の文化研究の第一人者であるマックイーン・ウィリアムズが この伝承に対する個人的な見解にちなんでつけた、仮の名前である。 era2 era3 久平 地名
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旧き魔術 かつて、ジャッジメントデイ以前に小人たちが備えていた超常能力。 本来は、上位次元に存在する超常エネルギーである"霊力"を引き出し操るという、 現在普及している魔術とはまた異なる性質の術であったが、 "霊力"が"マナ"として具現化したことで根幹の部分が変質してしまい、 結果として小人の間でも廃れ、忘れ去られたため、 現在では『幻想』としてレドールの悠久郷に流れ着き、そちらで普及している。 era1 era4 技術
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『魔人の襲撃』 砂漠の大陸シャングリラに辿り着いた開拓者達は、そこに作られていた未知の秩序と遭遇した。 人の手の入っていない処女地と思われていた砂漠の大陸には、 開拓者達の故郷では珍しい魔人達が確かなコミュニティを築いており、 さらには驚くべきことに、そこには彼らによる国家らしきものすら完成していたのである。 開拓者達は当初、魔人達と共生する道を探した。 当時の魔人達の指導者であった獣牙王と何度も対話し、新入りとしての礼を尽くそうとしたのである。 この関係は最初は上手くいくかと思われたが、交渉の中で開拓者側が旧世界の遺物や その中で発見された霊晶石を発掘したいという旨を獣牙王に伝えた途端に、魔人側の柔和な態度は一変した。 この地の魔人達にとって遺跡や霊晶石は崇拝の対象であり、それを奪うのは自分たちの神を汚す行為である…… 要約すれば、魔人達の言い分はこんなところだった。 それ以降、両者の交渉は難航し、暗礁に乗り上げた。 そして、血なまぐさい争いが始まった。 どちらが先に手を出したかもわからぬ戦いは、多数の死者を出しつつも 最終的には開拓者側の圧倒的な勝利に終わった。 獣牙王は殺され、王国の兵士たちは死ぬか、大陸の各地に散りぢりに逃げ去って行った。 こうして開拓者たちはシャングリラ各地の遺跡を網目のように結んでいく開拓街を形作っていき、 その際には現地の魔人を労働力として雇い、ケモミミ達をサービス業に従事させた。 こうして安価で働くこの人的資源はシャングリラの開拓事業に欠かせぬ要素となったが、 各地に潜伏した魔人達は決して降伏したわけではなかった。 魔人達は意図的に鉱山の事故を細工したり、手薄な集落に襲撃を繰り返したのであった。 こうして魔人の襲撃は開拓者達にとって深刻な問題になり、 開拓時代の黒い歴史として後世に批判されることとなった。 画像は商人を襲う魔人。 これといった護衛もつけずに荒野を渡る商人は、しばしば魔人の襲撃対象となった。 era2 久平 事件
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第1世代型超重火力特化型戦術戦闘殲滅兵器GF-16T『Herrscher』 ユグドラシルという国家が軍事的に大きく発展を遂げていた事実は、 ソレグレイユ国内を震撼させた。 それに伴い、軍内部ではさらに大規模な、軍事力の技術的強化計画である『ベルカ計画』が立案された。 その目玉となったのが、この強大な火力を以って敵陸上兵力を殲滅する機動兵器である。 開発に当たって軍が要求したのは、何よりも「史上最強の火力」であった。 当時実用化間もない次元弾、大量の誘導弾と多連装砲による飽和攻撃機能などを限界まで装備し、 まさに「兵装の百貨店」といえる機体である。 その代償として運用コストはかつてないほど高く、従来の動力機関では どう工夫を凝らしても作戦行動の制限が生じ、とてもではないが実用に耐え得る代物ではなかったのだ。 そういった事実から一度はお蔵入りとなり、兵器産業省はより実用的な、第2世代型の開発に着手した。 しかしそれから程なくして、国立魔法素研究所所長ダミアン・アルブレヒトが 魔法素の軍事的な利用法とその原理について述べた『実用的魔法素技術原論』を発表し、 学会・軍を始め多くの組織で大反響を呼んだ。 それは所謂魔法素砲や新型の動力炉、そしてその他の魔法素を利用した技術に関する提言であり、 これによって本機は再びその価値が見直されることとなったのである。 まずメルシュテル・エレクトロニクスを始めとした軍事企業が兵器産業省と共同し、 魔法素を利用した動力炉を試作した。 そして試行錯誤の後に完成したものは本機の試作三号機に搭載され、 オールグル郊外ヴァルケア平原にて試験運用が行われた。 その結果行動範囲は従来の三倍以上にも跳ね上がり、 ようやく本来の運用目的である高火力殲滅を可能とする兵器が実現されたのである。 火力面だけ見れば新型である3、4世代型すら凌駕しており、 ソレグレイユ陸上戦術兵器としては最高クラスの火力を誇っている。 しかし3世代型の多くが火力・機動力・防御力の三拍子揃ったバランスの良いものであるのに対し、 1世代型である本機は機動性に難があり、また運用コストが下がったとはいえ未だ高く、 一度に多数の機体を運用することは難しい。 そして、その機体そのものの第3世代型すら凌ぐ巨大さも、 整備等の関係から大規模な機動的運用を難しくしている要因の一つであり、 また小回りの利かなさとも相まって単純に的が大きいという欠点ともなり得る。 そのため汎用性にはまだ改善の余地があり、現在は主に重点的拠点防衛、 大規模掃討作戦などの大掛かりな作戦にて運用される場合が多い。 第一次文明戦争後、ニイドウ北東部の山岳地帯セノヴィレン盆地にて 悪魔が大量発生した、所謂セノヴィレン動乱において先行量産機が中隊規模で投入され、 Madness Demonなど出現した悪魔の多くを撃滅した。 現在は1.5世代型と称する、2世代型とは異なり火力をある程度維持したまま小型化したシリーズも存在する。 画像は各部駆動系の試験を行う試作三号機で、駆動系のみの試験であるため至って軽装である。 era3 ソレグレイユ 兵器 技術
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都市拠点局地防衛用二脚式戦術機動兵器DP-29L『Vormund』 大都市・軍事拠点防衛を目的にソレグレイユが開発した大型二脚式歩行兵器。 対歩兵用多連装機関砲、対戦車徹甲榴弾、対空誘導弾、またそれらを有効に運用するための 高精度索敵装置・半自動射撃統制装置など多彩な装備を有する。 両腕と各所のアームは本機がそもそも工業用の重機として設計された名残であり、 都市部にてテロや災害が起こった場合の人命救助も考慮されている。 開発の背景には、当時増えつつあった散発的テロ、及びゲリラへの対策が不十分なのではないかという懸念があった。 テロ対策は主に武装警察・国土防衛軍が連携して行っていたが、 歴史的にも軍事予算は優先的に陸海空軍、或いは統合軍に割かれる場合が多く、 この二軍は予算的になかなか恵まれてこなかったが故に、テロ対策も遅れ気味であった。 これは時に致命的なこととなり得るため、まだ主要都市が狙われていないうちから対策を立てることが急務であったのだ。 そこで兵器産業省兵器開発局・オールグル第二支局の工廠にて試作・量産され、配備されたものが本機である。 首都圏・工業都市などの国土防衛軍に優先的に配備され、反政府組織からは『ティラニー』と呼ばれ恐れられた。 その影響力たるや凄まじく、この機体が配備されたことでリユニオンの計画していた大規模反攻作戦が 一度白紙に戻ったという経緯がある。 増加装甲を纏っていないため、大口径弾に対する防御力に難があることが防衛兵器としての弱点といえば弱点である。 第二次文明戦争では、首都郊外まで進撃してきた連合軍に対し稼働中の27機が出動、 うち15機が撃破されたものの帝国空軍の竜騎兵を多数撃墜した。 反政府組織にとっては恐怖の対象である一方で、その恐ろしい姿とは裏腹に、 共和国民には自分達をテロから守る敬意の対象として親しまれている。 現在では陸海空軍なども基地・拠点防衛用に少数機を導入・配備している。 画像はアンセリア郊外での爆破テロの後、崩れた工場から逃げ遅れた工員を救出した際のもの。 era3 ソレグレイユ 兵器 技術
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『エルザ&アナベル・シスターズ』 砂漠の大陸“シャングリラ”の南部の町、ドーラシティの治安を守る保安官の姉妹。 旧式の拳銃の名手で模範的な保安官であり、町の為に粉骨砕身して働く妹エルザ・アルジャーノン(画像:左)と とにかく暴れられればそれでいいという、そこらのゴロツキと変わらない考えながら 実力は折り紙付きの姉アナベル・アルジャーノン(画像:右)の二人組の保安官で、 シュニッツラー作の冒険小説のモデルとなったために後世での知名度は非常に高い。 初めて大海原を渡り、苦難を乗り越えシャングリラを開拓した勇敢な父を持ち、 また現地のケモミミである母の教えからシャングリラの大地に深い愛情を持っていたようで そのため勝手気ままに開拓者達を傷つけ、 シャングリラの大地をいいように食い物にする無法者達には容赦はしなかった。 多大な功績を残した彼女達だが、特に有名な逸話が『ザオ砂漠の決闘』である。 当時、現地で多発していたネコミミ達の誘拐事件を追っていたエルザは、 有力者アレルヤ・エーリッヒが奴隷市場を牛耳っている事実に突き当たる。 彼を告発すべく動いていたエリザだが、アレルヤに雇われた無法者のポーラの罠により 開拓者殺しの罪を着せられ、他の保安官に追われる事態になってしまう。 シャングリラ各地を逃走しつつ悪事の証拠を集めたエリザは、 法廷に立てない自分の代わりにアナベルに告発を求める。 これに気付いたポーラ一味は、アナベルの単純な性格を見越して彼女に決闘を申し込んだのである。 裁判だの証拠だの、普段なら放り出すような面倒事を抱え難儀していたアナベルは この申し出に喜んで飛びつき、開拓法12条に基づいた公正な決闘が行われることとなった。 だがこの決闘、実際には20対1という、闇討ちと呼ぶ他ない卑劣なものだったのである。 決闘当日、ザオ砂漠にて行われたこの卑劣な戦いは正午ぴったりに行われ…… そして、アナベルの完全勝利に終わったのである。 この決闘の後、アナベルは20人の傷だらけの証人を連れて法廷に立ち、妹エルザの罪を晴らしたという。 その後、エルザの証拠によりポーラは逮捕され、多くのネコミミ達が解放されたという。 この逸話は“砂の楽園の戦士たち”という題名で姉妹保安官シリーズの第一巻として出版され、 多くの人々の人気を博した。 もちろん、実際の開拓時代には小説の華々しい物語にはない苦難や事件があったことだろう。 しかし、優れた作家によって広められた彼女達は今も読者の憧れとして、 開拓時代の情景とともに生き続けているのである。 era2 久平 人名
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紅白合戦 ヘルヘイム城の戦い ウルズ川から後方に数km離れた場所にある『要城ヘルヘイム』 アスガルド軍は撤退後、この場所でソルグレイユ軍を迎え撃つ準備を進める。 ウルズ川の戦いより2日後、本国からの援軍が到着し兵力を整えたソルグレイユ軍は、 一路アスガルド軍の主力部隊の待ち受けるヘルヘイム城へと向かう。 先の攻防から「エルフに勝てる」という驕りがあったソルグレイユの司令官達は、 攻城戦用の投石機を配備し、ヘルヘイム城攻略作戦を敢行する。 しかしここヘルヘイム城は、難攻不落の要塞であった。 四方を山々に囲まれた地形、首都への通り道となるこの場所に城を建てることで、戦時における防衛線とした交通路。 背後へ回りこめるような道も無ければ、前方から魔術によって閉じられた門を抉じ開けるしか中に入る術がなく、城壁そのものも魔術によって硬度が上げられている。 それに止まらず、頭上からはエルフによる魔術攻撃、その他数種の魔物による背後からの挟撃といった、 当時最大の防衛システムが、敵の一切の侵入を拒む。 そして実際に、この戦いでソルグレイユ軍は決定的敗北を喫する。画像は戦闘の一部始終。 背後から甲殻種の奇襲に遭い、左翼部隊が瓦解、投石機による攻撃も城壁に備え付けられた魔物により幾つも遮られ、 決定的な破壊行為を行えなかった。 ウルズ川の攻防とは打って変わり、この攻城戦は僅か1時間余でソルグレイユ軍の敗北で終わった。 結果、敗走したソルグレイユ軍は前線基地としたウルズ川に撤退。 当時ここ以外の各地にも侵略行為を行っていたソルグレイユには、現状戦力でのこれ以上の進軍は困難だと判断され、 ソルグレイユは開戦時から停戦協定を提示していたアスガルド政府の申し入れを、一時的に受理することとなる。 こうして、たった一月でこの戦争は終結した。 この数ヶ月後、アスガルドは新興国として勢力を拡大していた南半球の勢力『ユグドラシル』との吸収合併を承諾。 ソルグレイユは容易に手出し出来なくなった。 また当時のソルグレイユ国内では戦争を推し進める侵略派と、旧世界の科学文明復興を願う再生派が派閥闘争を繰り広げていた。これに勝利した再生派は侵略派を国外に追いやり一時国家を解体、新国家として『ソレグレイユ』を建国した。 これにより、旧国家体制時代の領土をそのまま維持したソレグレイユと、 エルフを中心とした国家を吸収しながら勢力を拡大していったユグドラシルが世界を北と南に二分していった。 era2 ソレグレイユ ユグドラシル 事件